芸術的トマソン

私には何もありません。

拝啓、十五の自殺する君へ

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夜中、中学校に忍び込み非常階段の手すりにベルトを掛けている君へ。

ベルトで首を吊っても失敗します。金具が、あなたの体重で壊れてしまいます。

あなたは落下し、額から血を流し、意識を失うことになります。

 

生きていればいいことがある、なんて言えません。

いいことも少しはあるけれど、悪いことの方が倍以上あります。

あなたは、あの時死ぬことができていたらと何度も思うことになります。

その後も数回首を吊り、失敗します。

二十三歳の時は一年に二度も未遂に終わりました。

 

あなたが今、死ぬことができれば、親が無駄に養育費を払う必要もありません。

将来、自殺直前に両親から「今まで使った金を返せ」と言われることもありません。

鬱で高校に行けなくなることもありません。壊れた身体が痛むこともありません。

手術をする必要もありません。就職活動で疲れることもありません。

涙を流す必要もありません。自分に失望することもありません。

 

でも今、私は生きています。

二十歳を超えても生きています。首にアザがあるけど、生きています。

住所もメールアドレスも電話番号も変えて友達も知り合いも消したけど、生きています。

自分は二十歳まで生きられないと思っているでしょうが、生きています。

あなたを馬鹿にしてきた連中はいい大学に行き就職しますが、生きています。

努力をしないあなたを恨んでいますが、生きています。

50kg未満の体重で病弱ですが、生きています。

過去を悔いてばかりですが、生きています。

 

生きています。